Alice in…

ある意味、ワンダーパーラー
ネタバレが満載です。ご注意ください。

ワンダーパーラー第六回朗読会に行ってきました。
モチーフは不思議の国のアリス。前回、衣装もあれば楽しそうだなぁと思っていたのですが、今回は衣装も内装も凝っていて、本当に不思議の国に入ったみたいでした。
今回のチケットは女王様の招待状でした。
手作りのパンフレットもありました。アリス編とそれらを演じたメイド編があってとても面白いです。凝ってるなぁ。

招待状に紅茶がついてくるのですが、なんと!それぞれお客さんによって違う紅茶なんだとか。ちなみに私はベルサイユでした(*´ω`*)

ここから朗読会のはじまり。
私たちは、アリスの10歳のお誕生日のティーパーティーに招かれてきました。
帽子屋さん役のまこもさん、白うさぎさん役のよつばさん、チェシャネコ役の紫陽花さん、そしてアリス役のれんげさんで話が進んでいきます。
途中で、白うさぎさんのメイドさんの紹介があったり、紅茶の中に体が伸び縮みしてしまう魔法が入ってしまって混乱したり、魔法を阻止するために魔法の国のトランプをひいたり(なんとキャストさん直筆入り!)、朗読会の途中途中でさまざまなアトラクションがあって、わいわいしてましたw朗読会とはw
そして、アリスの10歳の誕生日を祝してかんぱいをして、ティーパーティーは無事、スタートしたわけです。
このあとは、なんと歓談タイムです。朗読会とはw
アリスに10歳の誕生日おめでとうといったり、白うさぎさんに人間の世界をお話したり、チェキくじをひいたりと、ワイワイお話して過ごしました。
そして相席させて頂いたお嬢さんにミラクルが起きたりwワンダーパーラーのイベントデーみたいな雰囲気で物語は進んでいきます。

しかし!!ティーパーティーも終わりの時間に……。



(※ここからは私個人の解釈を交えて書いていきます。)



でも、アリスはティーパーティーを終わらせたくないと言います。
帽子屋さんは、女王様との約束だろう?と意味深にアリスに語りかけます。
ここから、皆が知っている、アリスのお話に入っていきます。不思議の国でなく、アリスのモデルになった、アリス・リデルのお話です。
自分が主人公の絵本をもらったアリスは、不思議の国を探しに行きます。そしてお友だちを作ります。白うさぎさん、帽子屋さん、チェシャネコさん。楽しい不思議の国で、アリスは生きていきます。
でも、両手で数えられる最後の年、10歳になったとき。アリスは不思議の国とお別れをしなくてはなりません。
不思議の国も、白うさぎさんも、帽子屋さんも、チェシャネコさんも、現実ではないからです。


ここで、私はなんとなく思ったのが、今回ティーパーティーについてきた1ポットの紅茶。他の方のツイッターも少し拝見したのですが、これ、もしかしたら、卒業された、またはレギュラーを外れたメイドさんのメイドティーなのでは?と思いました。
今まで、それなりの数のメイドさんの卒業を見てきたつもりでいます。メイドさんって、ずっとワンダーパーラーにいて、ずっとメイドさんでいてくれるなんて保障はどこにもない。メイドさんは、そこにいるようで、現実じゃない。だから、メイドさんとのお別れも、夢から覚めるのも必然的で…。
それを思うと、今回出てきたメイドティーも、不思議の国の紅茶だったのかもしれません。
なんて思ったらもうみんなの顔が見られなかったです。バカみたいですが、泣きそうでした。

アリスは、不思議の国のお友達とお別れし、不思議の国は存在しないことを受け入れて、前に進みます。
でも、不思議の国のお友達は、そこに存在しなくても、アリスの助けになってくれます。

最後に、アリス自身も自分も不思議の国の存在で、実際には存在しないと言います。
でも、いつか良い思い出として今日のことを思いだしてくれると嬉しい……と、朗読会の幕を閉じます。



ワンダーパーラーだって現実は、女の子が紅茶を淹れてくれるカフェなんですよね。
でも、私が見ているのは、メイドさんがいてお給仕してくれる不思議の国なんです。ワンダーパーラーって。
ワンダーパーラーに限らず、メイド喫茶も、執事喫茶も、現実はただの店だけど、メイドさんがいる喫茶店であり、夢の国であり、お屋敷であり、隠れ家なんですよね。
メイドさんは普通の女性だし、フットマンも執事さんも普通の男性。私のメイドでも使用人でもない。一歩お店からでたらその魔法は解けてしまうし、卒業されてしまったら奇跡がおきない限り二度と見ることも会うこともできないものだと思っています。

今回の朗読会は、会えなくても、そこにいなくても、不思議の国でのこと…つまり、この朗読会ではワンダーパーラーのことを、メイドさんのことを、良い思い出として、楽しかったこととして、思いだしてほしいというメッセージだったのかなぁ。
メイドティーを見たとき、メイドティーは考えてるんですか?とつくしさんとお話したこと、ニナスのマリーアントワネットが限定ででたこと、そしてベルサイユが出たこととか思い出しました。

ワンダーパーラーの朗読会って、自分もその世界の一員になれることが面白いところだと思っています。その特性がいかんなく発揮されたのが今回の朗読会だと思っています。
朗読が関係ない最初のワイワイしたティーパーティーがとてもとても楽しかったからこそ、最後の不思議の国とのお別れの寂しさが身に染みました。

アリスは10歳で不思議の国とのお別れをしましたが、まだちょっと私は、ワンダーパーラーという不思議の国にお世話になろうと思います。

という、感想でした。

朗読会関係ない!!いいのかこれ。まとまりないけど。
本当に楽しかったです。
キャストさん、メイドさん、お疲れさまでした。次回、楽しみにしています。