Wonder Expressに乗車してきた

ワンダーパーラー朗読会に行ってきた、という話。
所々ネタバレがあるかもなので注意。
Wonder Expressという名の通り、観客が銀河線という電車に乗って様々な到着駅と共に様々な物語を聞いていくストーリー。
で、この物語は予約したときからが始まりなんですよ。予約してチケットをその場でもらえるのですが、チケットが切符。
このご時世に、切符。良い。ワンダーパーラーっぽい。

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※写真は当日撮影のもの

で、なんとですね。チケットを見せて店内に入るんですけど、メイドスタッフさんがこの切符を切ります。目の前で切ってくれます。そして、通常は何席目に案内~といった形なのですが、今回は何号車目にご案内しますというアナウンス。観客側も世界に入るんですよね。この演出で割と満足してしまった。
物語は既存の物語と、今回の題名にちなんだと思われるオリジナル朗読。
既存の朗読も好きなのですが、オリジナル朗読が良すぎた。
実は、一回目のWonder expressでは1人メイドスタッフさんのひいらぎさんがインフルエンザで欠席で、完全版をやります、という形だったのですが…
これ、誰一人欠けてもダメなパターンだ!!
脚本も視点も違うしね!
一回目も一回目で良かったんですけど、私は完全版が好きです。

ただ朗読するのではなく、店内を軽く駆け回ったり、後ろから声をだしたり、キャスケット帽で表情を隠したり、表情や声を人物や状況によって変えていたりと、一時も目が離せない演出が多かったです。朗読だけでなく演出面がとても凝っていて好きです。つなぎのところで敬礼するのがツボです。

よつばさんは、ストーリーテラー的な役割が良く似合っていました。衣装もエプロンを外したメイド服で、雰囲気にぴったり。身長と声で可愛らしさの方が先行してしまうメイドさんだとは思うんですけど、品があり凛としていて素敵でした。いろいろな場面でリーダーの役割を担当されているのも分かります。
まこもさんは、見た目の可愛らしさと演技の幅広さのギャップに驚かされました。朗読も、役も、話し方や表情声色それぞれ変えていて見ていてとても楽しかったです。まこもさんの少年をこどもの日のぼっちゃまイベントでもう一度見たいなぁ……。見たいなぁ……。だめかなぁ……。
ひいらぎさんは、元気で可愛いイメージだったので大人しい少年の役が似合っていたのも驚きでしたが、特に表情をシーンによってかなり変えていたのが残っています。大人しい少年のオーラというか…表情と姿勢が役のイメージで良かったです。オリジナル朗読のときに席の近くを動き回っていたのですが、その時、私の席から見て横顔の表情がとてもとても綺麗で、思わず写真を撮りたくなってしまいました。

朗読の合間合間につなぎがあるんですけど、最後のオリジナル朗読のときだけ、つなぎがあやふやで、オリジナル朗読の世界観に深くつっこんだまま終わる…というのが、なんというか、余韻があって。
映画館で映画が終わったときの、現実に引き戻されたような、はっ…みたいな感覚があって。
なんだか本当に、朗読会というか、もうこれは、劇。素敵なイベントだったなぁと思います。
またぜひ、開催してほしいです。



後日談ですが、その後通常営業日によつばさんにお見送りしていただいた時に、朗読会参加に対して改めてお礼の言葉を頂きました。
こういう気遣いは本当に嬉しいものです。
だからワンダーパーラー好きなんだよー。